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ダイリチウム

出典: Memory Alpha

ダイリチウム(Dilithium)とは、宇宙艦隊をはじめとした多くの宇宙艦ワープ・ドライブシステムに用いられている結晶質の鉱物であり、別名ラダンとしても知られるハイパーソニック類の元素である。

 ダイリチウムは正物質でありながら、高電磁場などの特定条件下において反物質と反応しないという極めて特殊な性質を持つ鉱物である。

 惑星連邦の宇宙艦のワープ・コアは、重水素反重水素の対消滅反応により強大なエネルギーを発生させている。宇宙艦隊はダイリチウムを収束レンズとして反応炉の中央に設置させることで、ワープ・コアで得られた莫大なプラズマ・エネルギーを極めて高密度なワープ・プラズマに精製することに成功した。この高密度プラズマによって、宇宙艦はワープ5以上の速度を出すことができる。
 より詳しく述べると、ワープ・コア内で高温・高圧の条件化に晒されたダイリチウムの結晶構造には多くの隙間ができ、反物質エネルギーを透過する性質を持つようになる。これにより、正物質反物質の対消滅反応によって生じたエネルギーを、反応チャンバー内で電磁プラズマの流れとして制御するのである。


 ダイリチウムは銀河系の中でもごく少数の惑星や星雲でしか産出されず、貴重な物質とされている。ダイリチウムの産地として知られているのは、連邦の領域内ではコリダンエラス、また、クリンゴンの領域内ではルラ・ペンテロミュランではレムスがある。(スタートレック6:未知の世界) また、惑星トロイアスにおいても産出され、ここでは宝石類を含む様々な用途に利用されている。ダイリチウムはこの惑星ではラダンと呼ばれている。(TOS:トロイアスの王女エラン)。

 ある特殊な条件化において、地中に堆積したダイリチウムは完璧な格子状の結晶構造となる。ダイリチウムの量が十分であれば、エネルギーを発生する層がそこに形成され、惑星の放射熱を受けることにより物理エネルギーへと変換される。この物理エネルギーが惑星の地殻構造にストレスを与え、惑星そのものを粉々に吹き飛ばすこともある。セルカンディ・ドレマ星域において多くの惑星が破壊された原因もそれである。


 ダイリチウムは反物質を燃料とする宇宙艦において使用されるものであり、それ以外のエネルギー源を持つ艦(例えばロミュラン艦はブラックホールをエネルギー源としている)には設置されていない。また反物質を使う艦であっても、ダイリチウムに似たパラリチウムを使用する場合もある。