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トランス・ワープ

出典: Memory Alpha

 トランス・ワープ(Trans warp)とは通常のワープ・ドライブをはるかに超える驚異的なスピードを実現する技術の総称である。大変難しい技術であり、惑星連邦はもとよりアルファ宇宙域の主要な星間国家でもいまだ実用化にいたっていない。また一言でトランス・ワープと言ってもその方法はさまざまである。


目次

[編集] 通常のワープとの違い

 宇宙艦は、人工的に強力な亜空間場であるワープ・フィールド を船外に張り出し、光速の数百倍~数千倍の速度で航行する。 しかしながらワープ9の速度でも光速のおよそ1500倍の速度であり、直径10万光年ある我々の銀河を自由に行き来するには不十分な速度である。ましてや200万光年以上の距離のある近隣銀河などに行けるはずもない。

 しかしこの「単純に亜空間を開いて滑走する」方法でも理論的にはワープ9.9999などという速度を出すことは可能ではある。 ただしそのためには天文学的なエネルギー、物理学を無視したワープ・コア など、おおよそ非現実的な技術が必要となる。トランス・ワープは、この「通常のワープ」とはまったく方法理論の違うスタイルの、夢の超光速航法のことを指す。

 ワープとトランス・ワープの関係は、よく自動車と航空機の関係に例えられる。 自動車(ワープ)のエンジンでも、理論的には時速700km以上のスピードを得ることができるが、非常に非効率的である。それだけの速度が出したければ、航空機(トランス・ワープ)という根底から理論の違う技術を用いたほうがすべての効率がよいのである。
 ただし、どこもかしこも航空機で移動することが最善でないように、 トランス・ワープ技術を持つ種族も、トランス・ワープ以上に通常のワープをよく用いている。


[編集] さまざまなトランス・ワープ

 トランス・ワープ技術を確立している種族はごくわずかであるが、 その多くはデルタ宇宙域の種族である。

[編集] トランス・ワープ・チューブ航法(ボーグ)

 ボーグ集合体は亜空間激流「トランス・ワープ・チューブ(Trans warp conduit)」を用いたトランス・ワープを行う。 これは各々のボーグ艦が自分のトランスワープ・コイルでチューブを作る場合と、惑星間マニフォルドであらかじめ設置しておく場合がある。 いずれにしても、光速の30000倍~数十万倍の恐るべき速度を出すことができる。(TNG:ボーグ変質の謎YOY:ボーグ暗黒フロンティア計画YOY:道は星雲の彼方へ)

[編集] 量子スリップストリーム航法

 USSヴォイジャーがアートゥリスという異星人から見せられた技術で、ボーグのトランス・ワープに似ている。ナビゲーション・ディフレクター を使って艦の前方に亜空間の激流を生み出し、その激流に押し流される形で光速の数十万倍の速度を出す。惑星連邦が将来採用する可能性が一番高いトランス・ワープ理論であるが、安全性にまだまだ問題がある。(YOY:裏切られたメッセージVOY:過去を救いに来た男)

[編集] トランス・ワープ航法(USSヴォイジャー)

 USSヴォイジャーは特殊なダイリチウム結晶を発見し、トランス・ワープの実験を行ったことがあった。 その際、トム・パリス中尉の乗った実験シャトルはワープ10に達し、全宇宙のあらゆる場所に同時に存在することとなった。しかしこの力ずくで強引に亜空間の壁を突破した方法は、パリス中尉の生物的進化を超加速させて、最終的にトカゲのような姿に変えてしまった。(VOY:限界速度ワープ10)

[編集] トランス・ワープ航法(ヴォス)

 デルタ宇宙域最古参種族のひとつヴォスは、当たり前のようにトランス・ワープを使っている。 その詳しいメカニズムは不明であるが、USSヴォイジャーの数年分の旅路を数日のうちに巡ってしまうほどの性能がある。(VOY:遠隔起源説)

[編集] トランス・ワープ航法(生命体8472)

 生命体8472 はブラックホールの向こう側の、宇宙ではない「流動性空間」に住む種族である。 彼らは彼らの世界と通常宇宙との裂け目であるブラックホールをあらゆる場所に自在に作り出して、神出鬼没する。 いわば一度別世界を通って、目的地の通常宇宙に戻る方法であるといえる。(VOY:生命体8472・前編)

[編集] 亜空間通路(ヴァードワー)

 ヴァードワー人は900年前、デルタ宇宙域において亜空間通路(Subspace corridor)を利用して、数万光年先の惑星までの遠征侵略行為を繰り返していた。亜空間通路はボーグの既設置型トランス・ワープ・チューブに近く、わずか5分で200光年近く進むことができる。(VOY:亜空間制圧戦争)


[編集] 準トランス・ワープ

 トランス・ワープとは呼ばれていないが、実質的にトランス・ワープであるもの。

[編集] 亜空間カタパルト

 USSヴォイジャーが出会ったタッシュという異星人は、管理者と同じ技術のテトリオンリアクターを利用した、亜空間カタパルトを発明した。このカタパルトは、宇宙艦を一瞬にして数百~数千光年ジャンプさせることができる。(YOY:果てしなき疑惑)

[編集] 次元転送(シカリス)

 デルタ宇宙域のシカリス人は、惑星のマントルと「トラジェクター」と呼ばれる装置を用い、空間を折りたたんで一気に40000光年の距離を転送する技術を確立していた(宇宙艦隊の転送可能距離は40000km程度)。この技術は惑星連邦ではいまだ理論段階である。(YOY:転送・4万光年)


[編集] 参考トランス・ワープ

[編集] トランス・ワープ実験(USSエクセルシオ)

 23世紀後期、宇宙艦隊はUSSエクセルシオ(NX-2000)を実験艦として、トランス・ワープの大規模な実験を行った。しかしこれは成功せず、実験もわずか3年で打ち切られ、エクセルシオは通常のワープ・エンジンが取り付けられた。
 エクセルシオの実験がどういったものだったのか、公式的な記述はない。しかしエクセルシオの異様に長いワープ・ナセルから推察される、USSヴォイジャーのワープ10実験と同様、力ずくで亜空間の壁を破ろうとした、という説が有力である。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ)