ボーグ
出典: Memory Alpha
『我々はボーグだ。シールドを下ろし降伏せよ。お前達の生物的特徴及び科学技術を我々と同化する。お前達の文明は我々の一部となる。 抵抗は無意味だ』 ボーグ集合体
『思うにボーグは、これまで我々が遭遇してきた種族の中で、最も「純粋な悪」に近い』 アマゾフ大佐
ボーグ(Borg)は非常に高度なサイバネティクス・ハイブリッド生命体であり、有機体であるヒューマノイドの肉体にボーグ・インプラントと呼ばれる機械部品を大量に移植した種族である。
ボーグの科学力は惑星連邦のそれをはるかに凌駕している。
デルタ宇宙域のボーグ・スペースと呼ばれる領域が本拠地とされているが、その出生や歴史などは全くの謎に包まれている。
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[編集] 性質
ボーグは天の川銀河において最も恐れられている種族のひとつである。
ボーグは常に完全性を求めており、他の様々な高度な種族をそのすでに圧倒的な科学力をもって強制的に「同化(assimilation)」することによって、その文明の知識と文明、科学技術を得ている。ボーグの興味は科学知識しかなく、そこに理性や慈悲の心は一切ないという。
ボーグは他文明を攻撃するとき、相手のヒューマノイドを殺害するよりも同化・改造手術を施し、相手をボーグの一員・ボーグ・ドローンとすることを優先する。ドローンとなったヒューマノイドの知識はそのままボーグに取り込まれてしまう。ドローン個体らは集合意識につながれており、常に数千兆ものドローンらとリンクされている。各々のドローンは集合体全体の意思によって、集合体にとって必要な活動を効率的に行うのである。そのため、各ドローンは独立した個体でありながら、自我や個人としての自覚はなく、自分たちのことを「私」ではなく、「我々」と呼称する。
ボーグの集合意識を統括するボーグ・クイーンと呼ばれる存在も確認されている。ボーグ・クイーンのみ自分のことを「私」と呼称し、詩人のように滑らかな言葉を紡ぐ。
すなわち、ボーグの社会はさながらハチやアリのコロニーのような社会構造であると考えられている。しかし、ボーグ・クイーンも他のドローン同様個人としての意識があるのではなく、集合体全体の意思を代弁しているに過ぎない。
ボーグ・ドローンはもっぱらヒューマノイド種族によって構成されているが、ボーグの同化対象はヒューマノイド種族に限られたものというわけでもなく、生命体8472の同化を試みた点からすると、どんなタイプの種族であろうとも、ボーグにとって有用と判断されたならば、それはすなわち同化対象となる。
なお、ケイゾン人等の様に、ボーグから見て低水準な文明は同化対象とされないという場合もある。
[編集] 歴史
ボーグがどのような歴史をたどって現在のような存在になったかは、ほとんど何も分かっていない。ただ、ヴァードワーによれば、ボーグは900年前、とても小さな勢力しか持っていなかったという。(YOY:亜空間制圧戦争)
[編集] 科学力
ボーグの科学力は、数千の文明を取り込んできたため、非常に高度なものである。トランス・ワープに代表される推進技術はもとより、戦術的な技術、エネルギー生成技術、時空工学、医療技術に至るまで、すべてにおいて惑星連邦のそれをはるかに超えている。ただし、中性子ベースの金属装甲やオメガ分子の利用など、まだまだ実現していない技術もある。
[編集] 拠点
デルタ宇宙域の深部、ボーグ・スペースと呼ばれる領域が彼らの本拠地である。その中でユニマトリックス01と呼ばれる、巨大な構造物の連結と数兆のドローンからなる区域が中心部であり、そこにボーグ・クイーンが座する。またトリマトリックス525という名称も確認されていることから、拠点は他にも無数に存在するようである。(VOY:聖域ユニマトリックス・ゼロ・前編)
またボーグは天の川銀河に6ヶ所のトランス・ワープ・ハブを有する。ハブは数千のトランス・ワープ・チューブを管轄し、ボーグ艦を銀河中に送り込むことができる、ボーグの戦略的利点上、最も重要なポイントである。
[編集] ボーグ艦
ボーグの宇宙艦は、我々が見慣れている宇宙艦隊の宇宙艦とはかけ離れた姿をしており、立方体のボーグ・キューブ、球形のボーグ・スフィアなどが知られている。いずれの艦も全体が極度に均一化しており、ブリッジも機関室もなく、艦内すべてどこへいっても同じような構造が続いている。(TNG:浮遊機械都市ボーグ・前編)ただ、艦の中央にはセントラル・プレクサスと呼ばれる中枢部があり、全ボーグ艦へリンクしている(VOY:聖域ユニマトリックス・ゼロ・前編)
ボーグ艦が何故ああいった幾何学形をとっていくかは、他の宇宙艦を襲い、ビームで切って自身の艦に次々に同化していくからだとされている。(TNG:無限の大宇宙、ENT:覚醒する恐怖)
[編集] ドローンの詳細
[編集] 生理機能
ボーグは基本的に生殖ではなく、多種族ヒューマノイドを同化(改造)することで個体を増やす。ボーグの同化プロセスは二段階存在し、ナノ・プローブと呼ばれる超小型ロボットを相手の体内へ注射し、対象の血液をまずは同化する(肌の色が土気色もしくは青白く変色)。この段階でその生物の生理機能はボーグに乗っ取られることとなり、体内でナノ・プローブが増殖しボーグ・インプラントを展開させていく。
また、体の外部からは必要に応じたボーグ・インプラントが埋め込まれていき、完全なドローンとなる。ボーグ・インプラントは固有の生理機能と相互依存関係を構築し、どちらかが機能しなくなった場合は、ドローンの死を意味する。また、ドローンは通常のヒューマノイドのような、酸素と窒素の混合気体による呼吸が必要がないようであり、宇宙空間においても密閉フィールドのみの使用で、酸素マスク等を使用せずに活動が可能である。ボーグに征服された「可能性の地球」の大気圏は、高濃度のメタン、一酸化炭素、フッ素などの有害な気体で満ちていた(スタートレック:ファーストコンタクト)
しかしながら、ボーグにもエネルギー補給は必要であり、毎日一定時間はアルコーブと呼ばれるブースで「再生」を行うことによって、エネルギー補給及び損傷箇所の自己修復を行っている。なお、再生中であろうとも集合体とのリンクは接続されている。何らかの事象で、再生を受ける事が出来ない状況に陥った際には、サバイバル・プロトコルが発動され、普通の生物の様に有機体の食料を摂取することによってエネルギーを補給することが可能である。
[編集] 戦闘力
ボーグ・ドローンの肉体は非常に強化されており、片手で地球人を持ち上げたり、腕の一振りで数人のヒューマノイドを吹き飛ばすことができる。また彼らは全員が、母船のボーグ・キューブ同様、特定周波数の攻撃を完全無力化する適応シールドを持っている。このため、フェイザーやディスラプターによる攻撃に効果があるのは最初の2~3発だけであり、以後同じ攻撃は一切効かなくなる。これは「個人」を守れなくても「全体」が守られれば良いという、昆虫のコロニーのような不気味な性質による防衛システムであるといえる。
しかしドローン個体の動き非常に緩慢で鈍く、直接危害を加える敵とさえ思わなければ、目の前を侵入者が通っても完全に無視してしまう。これは彼らが個人として動いているのではなく、集合意識によって動かされているためである。
