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ウィリアム・T・ライカー

出典: Memory Alpha

(ライカー から転送)
性別: 男性
種族: 人類
身長: 192 cm
所属: 惑星連邦宇宙艦隊
階級: 大佐
役職: USSタイタン艦長
認識番号: SC-231-427
出生: 宇宙暦12286.5
父: カイル・ライカー
母: ベティ・ライカー
兄弟姉妹: トーマス・ライカー(転送事故により生まれた複製)
婚姻: 既婚
配偶者: ディアナ・トロイ
俳優: ジョナサン・フレイクス

 ウィリアム・トーマス・ライカー(William Thomas Riker)は、惑星連邦宇宙艦隊大佐である。愛称は「ウィル」。約15年に渡りジャン=リュック・ピカード大佐の副官としてエンタープライズで勤務していたが、2379年に大佐に昇進し、USSタイタン艦長に任命される。

 2361年の上陸任務中の転送事故により、本人の複製が生まれた。全く同じ遺伝子と記憶を持つ彼をトーマス・ライカーと区別して呼ぶ。(詳細はトーマス・ライカーの項を参照)

目次

[編集] 略歴

[編集] パーソナルデータ

[編集] 幼少期

幼き日の
暗棒術の試合

 2335年8月19日に地球アラスカヴァルディーズに生まれる。父親カイル・ライカー、母親ベティ・ライカーの間の一人っ子であった。愛称はウィルであり、親しい友人にはそう呼ばれる。彼の家系は、米国南北戦争にまでさかのぼり、大佐として従軍したサディウス・ライカー大佐が彼の先祖である。また、先祖の一人は連邦の初期の重要な政治家であったことも述べられている。(TNG:イカルス伝説)(VOY:Q1, Q2

 彼がほんの二歳の時に母親であるベティが死去した。父親は仕事優先の人間で、母親の死は父親のせいだと思い込むこととなる。そして、それはその後30年に渡って彼のトラウマとなってしまうのである。母親が亡くなった時、彼は学校で友人に自分の母親はまだ生きていると話していた。そうやって思い込むことによって、いつしか本当に自分の母親はまだ生きていると思い込むようになった。彼の教師は父親のカイルにそのことを伝え、母親はもう死んでしまい戻ってはこないということを納得させたこともあった。

 2350年、彼が15歳のときに父親のカイルは彼を捨てて出て行ってしまった。その後、エンタープライズで再会し、暗棒術という武術で父親と対戦し今までの鬱憤をすべて吐き出し、父親と和解するまでの15年に渡って彼は父親をずっと恨んでいた。

[編集] 宇宙艦隊アカデミー時代

 2353年に宇宙艦隊アカデミーへ入学する。その時の教官はヴァルカン人であった。(そのヴァルカン人教官は士官候補生のパーソナルファイルのすべてを暗記していた。)アカデミー時代にはポール・ライスと親友であった。

 ソリア艦との戦闘シミュレーションにおいて、彼はソリア艦の視界の盲点に隠れるという戦術を考案した。この巧妙な戦術は記録に残るものであった。

 2357年の卒業時の成績は、8番目であった。彼は35歳よりも前に艦長となることを目指していた。

[編集] 宇宙艦隊における初期のキャリア

[編集] USSペガサス勤務

 アカデミー卒業の七ヵ月後に、彼はエリック・プレスマン大佐指揮下のUSSペガサスへと配属された。彼の最初の任務は操舵手であった。ボイレン大尉はまだ若々しい彼に「ベビーフェイス少尉」というあだ名をつけた。また、艦内ではフィル・ウォレスと親しかった。

 アカデミー卒業後の最初の任務において、彼は「艦隊の誓い」に関する重大な試練に直面することとなる。プレスマン艦長は、アルジェロン条約違反となる「遮蔽装置」の開発を極秘に進めていた。この事に対して艦の上級士官クルーのほとんどが反乱を起こしたのであった。しかし、彼は艦長への忠誠心の為ブリッジ士官の中で唯一艦長の側につき、脱出ポッドに移動するまでの間艦長を守り、他のクルーとの銃撃戦を演じた。僅か数名のクルーも艦長側に付き無事艦を脱出することに成功したが、脱出後艦は残ったクルー71名と共に爆発消滅してしまった。

 プレスマンはライカーの忠誠心を褒め称えたが、彼自身は自分の決断は本当に正しかったのかどうかという疑念をずっと抱き続けた。その後宇宙艦隊法務部ペガサス事件の調査を行ったが、プレスマンの命令により遮蔽装置開発の事実はすべて伏せられた。そして、それらが明るみに出ることも、艦内での反乱も明るみに出ることもなく、それ以降事件の追跡調査は行われることはなかった。

TNG:難破船ペガサスの秘密

[編集] ベータゼット勤務

ベータゼットでのライカーとトロイ

 ペガサス事件の後、2356年に彼はベータゼットに配属となる。その時にベタゾイド人類のハーフであるディアナ・トロイと出会い、「イムザディー(ベタゾイド語で最愛の人の意)」と呼ばれる関係、つまり恋仲となる。

 しばらく関係は続いたものの、ライカーは恋よりもキャリアを優先し、二人は破局することとなる。

[編集] USSポチョムキン勤務

 2361年USSポチョムキン(NCC-18253)に配属。階級は大尉。この艦で、惑星の磁極に留まることで敵のセンサーをくらます戦法を編み出す。また、ポーカーを覚え、上官を相手に腕を磨くと同時に、ゲームを通じてクルーとコミュニケーションを図ることを覚える。ポチョムキンでの任務中、転送機の事故でライカーと全く同じ複製(DNAまで同じ)がつくられてしまうが、以後8年間このことは誰にも知られることがなかった。(この時、転送機を操作していたのがオブライエンであるとする説が有力)

[編集] USSフッド勤務

 その後USSフッド(NCC-42296)に転属。階級は少佐であったが、同艦のロバート・デソト艦長は彼を副長に任命する。この当時の艦隊規則では、外交を伴わない上陸任務は副長が指揮することになっていた。もちろん艦長の命令が優先される。アルタイル星への危険な上陸任務にデソト艦長が上陸しようとした時、ライカーは軍法会議も覚悟で艦長の上陸をいさめた。「艦と艦長を守るのが副長の使命」この事がジャン・リュック・ピカード大佐の目にとまった。彼は50名を超える候補者の中から、まだ一度もあったことがないライカーを指名したのであった。

[編集] USSエンタープライズでのキャリア

 2363年、USSエンタープライズDの副長に任命される。

 彼の戦術士官としての能力は非常に優れている。
 クリンゴン艦IKSパーグに交換派遣要員として乗艦した時、格闘戦でクリンゴン人を圧倒し、更にクリンゴン料理を平然と食した事で、クリンゴン人からも認められた。(TNG:錯綜した美学

 体格的、体力的に優れたのみならず、孫子の兵法をはじめとする古典的な戦術にも精通している。その戦術はあらゆる場面で生かされるが、特筆すべくは2367年にボーグ・キューブの侵攻を撃退したことであろう。ピカードがボーグに拉致、同化されたため、この時のエンタープライズの指揮官はライカーであった。(TNG:浮遊機械都市ボーグ・後編

 ポチョムキン時代に覚えたポーカーはマスタークラスの腕で、アンドロイドのデータを負かし、感情の変化に伴う微妙な血圧の上昇や発汗まで見ることができるバイザーをかけたジョーディ・ラフォージにも見破られないほど沈着冷静にプレーを行う。

 トロンボーンが得意で艦内でジャズバンドを結成している。料理も得意で、料理を「芸術」とまで言っている。

 彼がピカードをいかに敬愛しているかを示すのは、USSペガサスが発見された時の彼の行動を見ればわかるであろう。

 ペガサス乗艦時、新任の少尉であったライカーはプレスマン艦長(当時)がある重大事実を隠ぺいした際、それに加担してしまっていた。すなわち、原子構造を変化させることで遮蔽し、同時に物体の内部をすり抜けることができる位相遮蔽装置の実験を行っていた。ロミュランと締結したアルジェロン条約により、連邦は遮蔽装置の開発を行わないこととされていた。多くのクルーが反対する中、艦長の命令であることを信じた若い士官は、艦長の側にたった。その実験は失敗し、ペガサスは小惑星内部に取り残される。2370年、偶然にもロミュランと遭遇中、エンタープライズDはその小惑星の内部に閉じ込められてしまう。

 かつての上官プレスマン提督を裏切り、自分の恥ずべき過去をピカードに告白すべきか‥‥‥。

 ホロデッキで二世紀近く前のエンタープライズNX-01を再現したライカーは、NX-01のクルーとともに過ごし、チャールズ・トリップ・タッカー三世の言葉を聞いた。そして「本当に大事な人物」ジョナサン・アーチャー船長をかばい殉職したトリップの姿を目の当たりにし、ライカーにとっての「本当に大事な人物」ジャン・リュック・ピカード艦長にすべてを話す事を決意する。エンタープライズは位相遮蔽装置を起動させ、小惑星をすり抜けて脱出。その位相遮蔽装置の存在をロミュランに告白する。

 2379年ディアナ・トロイと結婚。この時の付き人はピカードであった。この結婚を機にエンタープライズを離れ、USSタイタンの艦長に就任する。