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USSエンタープライズA

出典: Memory Alpha

USSエンタープライズA
クラス: コンスティチューション級改
艦種: 重巡洋艦
登録番号: NCC-1701-A
所属: 惑星連邦宇宙艦隊
建造場所: 地球 サンフランシスコ造船所
就役: 2286年
全長: 305m
全幅: 141m
全高: 71m
重量: 1,000,000mt
速度: Warp9 (最大速度)
デッキ数: 21
乗員数: 500名
武装: フェイザー・タレット×8基
魚雷ランチャー×2基
防御: ディフレクターシールド
艦長: ジェイムズ・T・カーク大佐
状態: 退役 (2293年現在)

 USSエンタープライズA(Enterprise NCC-1701-A)は、惑星連邦宇宙艦隊所属のコンスティチューション級宇宙艦であり、USSエンタープライズの名を引き継ぐ2代目の艦である。地球サンフランシスコ造船所で建造後、2286年にジェイムズ・T・カーク大佐指揮のもと就航した。

 同艦は多くのコンスティチューション級宇宙艦の中でも、新技術を取り入れた後期モデルの部類に入る。

 また同艦はジェイムズ・カーク大佐、スポック大佐、モンゴメリー・スコット大佐と、3名の大佐が正規の乗務員として乗船する珍しい艦である。このうちカーク大佐が先任大佐であり、艦長職に就いている。


目次

[編集] 経緯

[編集] 建造・就航経緯

 2285年、ジェイムズ・T・カーク中将は、スポック大佐を救出するため、彼のカトラを回収にUSSエンタープライズ(NCC-1701)を強奪しジェネシス惑星へ向かった。しかし惑星軌道上においてクリンゴン艦と戦闘が行われ、カークは深刻なダメージを被ったエンタープライズをやむなく自爆させることになってしまう。

 その後カークらは奪ったクリンゴン艦で地球への帰還を図る。しかし帰路の途中、彼らは地球がクジラ探査機の影響で壊滅の危機に瀕している状況に直面した。カークらはスリング・ショット航法による時間移動を行い、過去の世界から絶滅種ザトウクジラを連れてくることで、辛くも地球を「過ちによる全滅」から救うことに成功する。

 ただ地球を救ったものの、カークの自分勝手な行動(連邦財産であるUSSエンタープライズの強奪、USSエクセルシオへの破壊活動、命令違反等)は当然ながら宇宙艦隊規約に重大に違反するものであり提訴されることになる。しかし「過ちによる全滅」から地球を救った功績と、過去の連邦に対する貢献、そして連邦大統領ヴァルカン大使サレクの尽力により、連邦評議会はカークの処分を大佐への降格にとどめた。そしてまたカーク大佐を宇宙艦の艦長に再任命する。
 宇宙艦隊は、カークにそれまでのUSSエンタープライズ(NCC-1701)の名とレジストリ・ナンバーを引き継ぐ、USSエンタープライズ(NCC-1701-"A")を与えた。レジストリ・ナンバーの引継ぎは、宇宙艦隊でも極めて異例のことである。

 なおこの決定は急遽決まったことであったため、同艦はUSSヨークタウン(NCC-1717)として新造されていた別のコンスティチューション級宇宙艦を、USSエンタープライズ(NCC-1701-A)として登録しなおした艦である。

[編集] レジストリ・ナンバーの継承

 宇宙艦隊において同じ艦名が後に引き継がれるということは多々あることではあるが、その場合は基本的に艦名のみが引き継がれ、レジストリナンバー等は完全に別物となる。例えばUSSイントレピッドは23世紀にはコンスティチューション級宇宙艦USSイントレピッド(NCC-1831)として宇宙艦隊に所属していたが、24世紀中期にはエクセルシオ級宇宙艦USSイントレピッド(NCC-38907)、後期にはイントレピッド級宇宙艦USSイントレピッド(NCC-74600)となっている。

 しかしエンタープライズの名は宇宙艦隊において象徴的な存在であり、宇宙艦隊名誉旗艦という扱いであるため、特例としてレジストリ・ナンバー「NCC-1701」を引き継ぎ、末尾のアルファベットのみを更新していくという慣習が生まれた。
 またレジストリ・ナンバーと艦名が引き継がれたもう一つの例としてUSSディファイアント(NX-74205)の例もあるが、この場合はエンタープライズとは異なり、戦没による登録抹消を別の同級艦で復帰させたという特例措置である。

[編集] エンタープライズAの功績

 エンタープライズAの最も多大な功績は、2293年、当時惑星連邦にとって最大の脅威であったクリンゴン帝国と、友好関係の橋渡しをしたことである。
 同年、クリンゴン帝国は母星クロノス衛星ブラクシスの爆発(原因は過剰な資源採掘)によって50年以内に壊滅するという危機的な状況に直面してしまった。惑星連邦はこれを歩み寄りの機会と考え、両国内での賛否両論の中、援助を申し出る。惑星連邦はクリンゴン帝国のゴルコン宰相のエスコートに、エンタープライズAとジェイムズ・カーク大佐を派遣させた。
 しかしカーク大佐は息子をクリンゴン人に殺害されるという経緯を持っており、同帝国に対して好印象を持っていなかった。連邦・帝国の同盟反対派はそのカーク大佐の心情を利用し、ゴルコン宰相を暗殺し、さらにその罪をカーク大佐に着せ、同盟化を妨害しようとする。カーク大佐はレナード・マッコイ医師とともにクリンゴン裁判にかけられ、悪名高い流刑惑星ルラ・ペンテへ送られる。しかしカーク大佐の不名誉な行動を見ても、同盟化を希望する両国は惑星キトマーにおいて同盟調停を行おうとする。同盟反対派は同盟阻止のため、連邦大統領を暗殺を企てた。
 しかしルラ・ペンテを自力で脱出したカーク大佐とUSSエンタープライズA、そして命令違反を自覚しながらもカークを支持したヒカル・スールー大佐とUSSエクセルシオによって、辛くも暗殺計画は阻止され、両国は無事歩み寄りを見せるようになった。

[編集] 退役

 USSエンタープライズAが、同2293年のUSSエンタープライズBの就航までに退役・保存されたのか破壊・破棄されたのか、具体的な公式記述はない。しかしモンゴメリー・スコット大佐USSジェノーランの転送バッファから救出されたとき、彼が「カーク船長がエンタープライズを引っ張り出してきて助けに来てくれたのか」と発言していたことから、エンタープライズAは破壊されることなく、任務を全うし、保存されたものと思われる。


[編集] 背景

[編集] デザインガイド

 エンタープライズA(正確には改装型だが、便宜上エンタープライズAと表記)は、ウォルター・マット・ジェフリーズラルフ・マッカリーケン・アダムスらの手によりデザインされた。画家のラルフ・マッカリーは1977年、雑誌に新デザインのエンタープライズを発表した。そのデザインは実際に使用されなかったものの、彼の現代的なセンスに注目したジーン・ロッデンベリーは、彼にジェフリーズのラフデザインのリファインを依頼し、直線を多用したシャープなエンタープライズAをのデザインを生み出した。

 美術的に見ると、オリジナルのUSSエンタープライズ(NCC-1701)が柔らかな女性らしさを感じさせる曲線美を持っていたのに対し、エンタープライズAは鋭い直線を要所要所に切り込ませた、勇ましさを感じさせるデザインとなった。同艦は歴代エンタープライズの中でも人気の高い艦であり、現代的で洗練された美しさと清潔感を持つ。

[編集] ミニチュア

 TMP制作時、ミニチュア制作はマジキャム社に依頼され、7フィートモデルが作られた。特撮監督は当初、技術は高いが納期・予算超過で悪名高いロバート・エイブルが担当していた。しかし例によってTMP特撮パートの撮影が遅れており、パラマウント社は彼を解雇し、新たにダグラス・トランブルを特撮監督に就任させた。トランブルは完成したミニチュアにさらに手を加え、ディフレクター盤とブリッジモールドの再デザイン、電飾の追加、巨大に見せるためのパネルラインの描き込み等を施し、劇場の大スクリーンに耐える精緻なエンタープライズAを作り上げた。